質屋と買取店の違いDifference between pawnshop and purchase
- HOME
- 質屋と買取店の違い
質屋と買取店の違いについてDifference between pawnshop and purchase
質屋(質店)

質預かり

買取
買取店

買取のみ
買取のみを行っている買取店よりも、質屋の目利きの方が経験上優る場合が多く、上質の品物ほど査定評価の差が表れます。
買取店では買取のみ取り扱っていますが、質屋では質預かりと買取のどちらも可能です。
質預かりと買取の違いについてAbout the difference between a pawnshop loan and buying
質預かり



品物を担保としてお金を借りるサービスです。手放したくない品は質預かりをご利用ください。
買取



品物を手放してお金を得るサービスです。手放してよい品は買取をご利用ください。
品物と引き換えにお金を得るサービスと言えば、買取と思われます。特に若い方や質屋に馴染みのない方なら、リサイクルショップ等の買取店が思い浮かぶでしょう。
昔から目利きが良く、専門的な知識が豊富な質屋(質店)は質預かりと買取の2つのサービスがあります。質預かりは、元金(品物の査定金額)+利息の支払いで預けた品物が返ってきます。
まず、買取の場合は品物を査定してもらい、その時の相場で算出された査定評価額と引き換えに品物を売却します。当然、お金を受け取った後は品物は返ってきません。
対して、質預かりの場合は品物を査定してもらい、未来予測の相場で算出された査定評価額(元金)で品物を担保(質草)に預けて、お金を借ります。始めの預かり期限は、2ヵ月ですが、利息の支払いで延長は無制限に可能です。その間、預けた品物は安全な場所で厳重に保管されます。その後、期限内に元金と利息を支払えば預けた品物は返ってきます。
預かり期限までに返済できなければ質流れとなり品物は返ってきませんが、元金の返済と利息の支払いの義務がなりなります。
質屋(質店)側は貸付したお金は回収できなくなりますが、代わりに質流れとなった品物を販売することで収益を確保します。
質流れとなった場合は結果的に買取と同じになりますが、質預かりの前提は品物が返ってくることなので、大切な形見など手放したくない品物を用いてお金を得たい時は質預かり、逆に手放して良く少しでもお金を多く手にしたい時は買取というように、その品物に対する気持ちを考えながら使い分けると良いでしょう。


質屋の質預かりと買取のメリット・デメリットPros and cons
質屋は預かる品物を担保(質草)にお金を貸します。とはいえ金融機関でもお金を貸してくれますし、クレジットカードのキャッシングや銀行のカードローンのような無担保融資もあるので、わざわざ担保が必要な質屋を利用する意味が無いと思われるかもしれません。しかし、質屋には金融機関ではあり得ないメリットがいくつもあるのです。


まず、個人の審査がありません。極端な話、無職・無収入の方やブラックリストの方でも担保(質草)さえあれば、お金を借りられます。それもその場で査定して手続き簡単でほんの数分でお金が借りられます。このスピードは金融機関には絶対に真似出来ません。
なぜなら、審査にもその後の手続きにも手間も時間もかかりますし、キャッシングでもカードローンでも、融資の前には必ず審査があり、その基準を満たしていない、または返済能力が無いと判断されると審査が通らずにお金が借りられないからです。さらに返済が滞ると催促の電話や督促状や取り立てが来ますし、最終的には財産や給料まで差し押さえられてしまいます。
その点、質屋の質預かりは返済期限が過ぎたら預かった品物は質流れになり、催促や差し押さえは一切ありません。
これらは質屋にしかない大きなメリットなのですが、反面デメリットもあります。それは他の金融サービスに比べ金利が高いことです。
通常、質屋の質預かりの金利は月利で5~9%と高金利です。福岡宝石バンクの質預かりの金利は月利で1~3%です。質屋は貸金業ではなく、きとんと質屋営業法で定められています。
金利が少し高い理由として、質預かりは単に預かるのではなく、品質を維持するために空調(温度・湿度)を24時間管理し環境が整ったところでの保管。さらに厳重監視のもとでセキュリティを徹底してお預かりした品物をいわゆる質蔵にて大事にお守りするためにコストがかかります。また、預かっている間にも相場の変動があるので品物の価値が時間経過とともに下がる場合が大半です。なので、少し高い金利は保管料+保証料と考えていただければ幸いです。
質預かりと買取はどちらにもメリット・デメリットがございますので、ご利用は計画的にその時の状況によって判断されてはいかがでしょうか。
質屋のメリット・デメリット

- ・質草(品物)があれば無収入でもお金を借りられる
- ・個人の審査がなく、信用情報機関に記録が残らない
- ・査定のみで手続き簡単でスピード借入
- ・返済すれば預けた品物が返ってくる
- ・質流れになれば、返済義務はなくなる

- ・金利(利息)が発生する
- ・質預かりできない品物もある
- ・買取よりも査定額が低い(相場変動がある為)
買取のメリット・デメリット

- ・質預かりよりも査定額が高い
- ・タンスの肥やしがお金になる
- ・短時間・簡単手続きでお金を得られる
- ・遺品整理や相続品の処分に適している
- ・断捨離で利用できる

- ・売却した品物は返ってこない(買い戻しができない)
質預かりと買取はどちらがお得?Which is better?

質預かりと買取はどちらを利用すればお得なのか?単純に多くお金が欲しい場合は買取です。
質預かりはその時の相場で査定する訳ではありませんから、買取に比べて査定額が1~2割ほど低くなります。それに加えて預かり期間は利息が発生しますので、必然的に買取よりも手にするお金は少なくなるのです。
一方、買取は品物の価値をその時の相場で査定するだけなので、当然質預かりよりも高値が付きます。しかし売った後で惜しくなっても、買取成立後は所有権が店側に移るため取り戻すことはできません。
今後も不要で心残りの無い物なら買取を利用すれば良いですが、後々後悔することがありそうならば質預かりを利用した方が安心です。
このように、要らない物を高値で処分したい=買取、物を売りたくないがお金が必要=質預かりというように判断すれば、自分にとってどちらがお得かわかっていただけると思います。